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執筆者の写真nanakairo

子供の肩こり

こんにちは、東京飯田橋の首と頚椎専門ナナカイロ整体院の服部です。

本日は、子供の肩こりについてお話していこうと思います。


昨今、スマホやノートパソコンなどの電子機器の充実によって、肩こりを抱えるお子さんがかなり増えてきました。

また、新型コロナウィルスの影響により、通学回数が少なくなり、自宅での学習が増えた事で、より一層肩こりを抱えるお子さんが増えています。

10代以下の肩こりの原因としては、スマホ、ノートパソコンなどの使用頻度増加による姿勢の乱れ(不良姿勢)が考えられます。



従来、人間の背骨は、生理的弯曲と呼ばれるS字のカーブがあり、歩行などの日常生活での動作や、スポーツをする際発生する衝撃を吸収する、「クッション」のような役割があります。


不良姿勢には様々なものがあり、その中にストレートネック、猫背と呼ばれる姿勢があります。この2つの不良姿勢によって、若いうちから肩こりが起きてしまい慢性化してしまうのです。

では、ストレートネックや猫背とはよく聞くものの、具体的にどのようなメカニズムで肩こりが起きてしまっていると思いますか?


まず、ストレートネックというのは、本来、頚椎(首の骨)は前側にカーブがありますが、そのカーブが無くなってしまい、真っ直ぐになってしまう状態の事を言います。

頭は、通常体重の10分の1程の重さがあり、子供でも大体3~4kgの重さがあります。しかし、このカーブがなくなってしまうと、首に頭の重さが直接伝わってしまい、筋肉が持続的に緊張してしまうのです。その結果、いくら筋肉をほぐしたとしても、骨自体が歪んでいるため、中々コリが取れず慢性化してしまうのです。


次に猫背ですが、幼少期に、お父さんお母さんから、猫背にならないようにしなさいと言われたことがあるのではないでしょうか?

猫背は、ストレートネックとは対照的で、胸椎(背中の骨)のカーブが強くなってしまっている状態の事を言います。


猫背という状態は、背中が丸くなると共に、肩甲骨の位置が本来あるべき場所より外側に移動してしまい、胸椎と肩甲骨を繋げる筋肉がピーンと引き伸ばされてしまうため、肩甲骨付近のコリが強くなり、肩コリの慢性化の一因になっていると考えられます。


今まで、子供は、成人の方に比べ筋肉や関節が柔らかいため、肩コリや腰痛にはなりづらいと言われてきました。しかし、ストレートネックや猫背などの不良姿勢の頻度増加によって、若くても大人と遜色ない肩こりを引き起こすようになりました。


また、子供の不良姿勢は肩こり以外にも様々な影響があります。その例として、学習能力の低下があります。

本来、人間は一日の疲れを睡眠で回復させますが、睡眠の役割はそれだけではありません。記憶力の定着という重要な役割があるのです。

頚椎と胸椎の間には、日中活動している時に作用する交感神経と夜間やリラックスしている時に作用する副交感神経と呼ばれる自律神経の束が存在します。

しかし、ストレートネックや猫背になると、この自律神経のバランスが乱れ、不眠症のような状態になってしまうのです。これにより、記憶が定着しにくい身体になると共に、集中力や判断力も鈍くなり、学習の低下に繋がってしまうのです。


このように、「子供は肩コリにならない」と言われていたのは、スマホやパソコンが存在しなかった時代の話です。

現代においては、社会人になってからの仕事だけでなく、子供達の学びの場においても様々な電子機器やテクノロジーが使われる時代です。

しかし、そのストレスで肉体的に疲弊してしまう子供達も増えています。


実際に、ここ数年で、お子様の肩コリや頭痛で悩まれている親御様からの問い合わせで増えています。

もし、お子様が肩コリに悩まれているようでしたら、それは大人と同じようにとても辛いのです。そのまま放置せず、整体院やマッサージ院に連れて行ってあげて下さい。お子様も喜ぶはずです。


子供の肩コリのご相談があれば、お気軽にお問合せ下さい。






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