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  • 執筆者の写真nanakairo

【症例】頚椎ヘルニアと思いきや?

【お客様情報】

50代 女性 事務職(1日中デスクワーク)

病歴:10年前に乳がん 左腋窩リンパ切除 現在は完治

【症状・お悩み】

1年前に左の上腕三頭筋(二の腕)から肘にかけて、ビリビリとした、痺れが現れてきた。

当時、あまりにも治りが悪いので、整形外科を受診したところ、医師から『頚椎ヘルニア』と診断された。


整形外科での治療は、牽引のみ。それだけでは改善されず、他にも接骨院に通院してみた。接骨院での治療は、電気をかけてもらったり、マッサージをしてもらった。これは、一時的に改善されるが、すぐに戻ってしまうとの事。


他に、左の肩甲骨外側縁の鈍痛。そこを指で押すと、ピリっとする感覚が出る。


あとは、首・肩コリが慢性的にあり、仕事中も常に気になってしまい困っている。昔の様に、仕事を効率よくテキパキやりたい‼という目標を持っておりました。

【観察・コメント】

『頚椎ヘルニア』と診断されていますので、まずはヘルニアのチェックをしました。


一つのチェックでは判断が難しい為、次に首周りを触察してみました。ヘルニアであれば、筋性防御と言って首の筋肉がガチガチに硬くなり、首が丸太の様に太くなってしまうのですが、そういう変化も見受けられませんでした。


「ヘルニア以外の可能性もあるかもしれませんね?」というお話しをさせて頂いて、次に『胸郭出口症候群』という症状の可能性を探りました。


胸郭出口症候群は、症状としてはヘルニアと似ています。手が痺れる、首から肩にかけての痛みやコリ感、上を向いたり下を向いたりするのが辛い、これらの症状が出ます。


胸郭出口症候群とは、鎖骨の周り(胸郭と鎖骨の間)で、腕神経叢という、手や指につながる神経や血管(鎖骨下動脈)が圧迫されて、出る症状の事をいいます。

原因は、姿勢の悪さが考えられます。特に、長時間のデスクワーク、なで肩であることや、重いものを持つ習慣も発症に関連します。


こちらのお客様の場合、かなり猫背がつよく、背中が丸くなっている状態でした。実際に、胸郭出口症候群のチェックをして見たところ、どうやら可能性がありそうです。


また、乳がんで左の腋窩リンパを切除しておりますので、それに伴って左の胸の筋肉がギューっと硬縮している状態でした。

この状態ですと、猫背がより強くなってしまい、神経を圧迫して痺れ、痛みが出てしまいます。


「どこに行ってもヘルニアと言われるだけで不安でしたが、ちゃんと分析してくれて、ちゃんとした原因を見つけてくれて安心しました」とお客様は安堵されておりました。

【施術・アドバイス】

施術に関しては、猫背を正す矯正をメインに施しました。猫背は、背中の骨(胸椎)の後弯が強くなっている状態の事を言います。胸椎の後弯が強くなると、連動してストレートネック(首の歪み)や巻肩という不良姿勢も現れてきます。こちらのお客様は上記の不良姿勢もありましたので、同時に矯正をする事にしました。なぜなら、一つずつ矯正するよりも同時に矯正した方が、改善が早いからです。


3回目の施術が終わった辺りから、ご自分でも姿勢が良くなってきた、と実感が湧いたそうです。


アドバイスとしては、1日中デスクワークをしているので、座り方の指導や、デスク環境の見直しをして頂きました。後は、30分に1回体勢を変えたり、背伸びをしてくださいと伝えました。


現在ではかなり姿勢が改善されており、痺れや首・肩こりの症状も軽減され「楽に仕事が出来ています」と仰っていました。


また姿勢が悪くなり、症状がぶり返すのが嫌だという事なので、月に1回メンテナンスで来院して頂いております。









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