こんにちは。東京飯田橋にある、首と頚椎専門ナナカイロ整体院の望月です。今回は、顔の歪みに悩む役者を目指す若者の症例を紹介します。
【症状・お悩み】
現在、フリーターですが、将来は舞台役者を目指していらっしゃいます。
ただ、オーディションはなかなかうまくいかないご様子。。。ふと鏡でご自身の姿勢を見てみると、顔の歪みが気になったとの事でした(特に左右の目の大きさ、左右の口角の上がり方等の左右差)。
直近でオーディションを控えており、顔の歪みを整えたく今回ご来院されました。
【観察・コメント】
ご本人は顔の歪みを気にされてのご来院でしたが、チェックを行って最も気になったのは、背中が丸くなってしまう猫背姿勢と、頭が前に出てしまう頭部前方変位でした。頭を支える首、肩、背中周りの歪みが酷い状態でした。
この状態のまま顔の歪みのみ整えても、その頭を支える土台が安定していないので効果が得られにくいと思われました。
人は、鏡を見ると先ず顔を見る事が多いでしょう。そのために顔面の歪みは気になりがちですが、少し引いて全身を見てみると以外に肩の高さであったり、首の長さであったりの左右差が出ているのが分かります。これは長年の姿勢の癖から出来上がっているものです。
今は痛みを感じなくとも、将来的にコリや痛みを感じる可能性も高くなります。特に、PC・スマホといった電子機器使用は、我々の社会生活上、必要不可欠になっています。その使用頻度の高さは、特に若年層の不良姿勢形成に多大な影響を与えていると言えます。
この方も、背中から首に対する負担が増え、それが歪みとなって顔面の左右差を生じさせていると思われました。
特に痛みがあるわけではありません。故に気づき辛かったかと思いますが、自身の見た目を気にされて日頃より注意をしていた為に痛みを感じるまでの歪みとならずに施術を出来たことは幸いな点でした。
見立てでは背中(胸椎)、首(頚椎)の矯正により顔の歪み調整に効果があると考えられました。
【施術・アドバイス】
首、背中を矯正していく上で、先ずは頚椎の歪み状況を確認する事から行いました。
かなりのストレートネックな上に、頸部右側の硬さが際立っていました。頭が前に出ている状態だと、首は本来の湾曲を失い真っ直ぐな状態となってしまいます。これがストレートネック(別名スマホ首)です。
ただ、その状態にもかかわらず、首、肩周りの筋肉硬直はあまり見られません。若年層にも肩コリ、首コリは多く症例としてありますが、これはあくまで本人がそう感じているか否かです。実際には、痛みや辛さを感じていなくとも、また硬直がそれほど見られていなくても歪みが形成されている事も多いです。
そういった方は、身体の不都合を感じにくく、自身の不良姿勢を見落としがちになります。今回は筋肉硬直や痛みが見られない為に初回から頸部に少し強めの矯正を施しました。さらに背中にも矯正を施し一回目の施術を終了としました。
施術後に鏡で確認頂きましたが、姿勢改善だけでなく目、口角に感じていた左右差の改善も見られました。見立ての通り、頚椎の歪みが顔のバランスを崩していたようです。
その後、顔だけでなく全体の歪みの調整の為に複数回の施術を行いました。歪みを整えるのは勿論の事ですが、頚椎の矯正により顔色も良くなり、表情も明るくなりました。頚椎の矯正により適当な血流アップも図られた事が顔色、表情に良い影響を与えたと考えられます。
見た目を重視される方には、身体全体を整えていくことが何よりも重要です。頭部前方変位や猫背といった不良姿勢はどことなく自信なさげに見えがちです。綺麗な堂々とした姿勢からは表情等にも好影響が出るのは間違いないと改めて気づいた症例です。
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